シン・ウルトラマンを観た感想（一部ネタバレ注意）

Amazon Primeでシン・ウルトラマンが配信されたので観てみた。

映画公開の時点においてシン・ゴジラほどの期待感が個人的に持てなかったので、配信まで待ったのだが、それなりに面白かったと思う。

どうしてもシン・ゴジラと比べてしまう自分が居るので、思ったことを述べる。

批判ばかりになってしまうのでご了承されいたい。

感想を一言で言うと「時間が足りない」である。

2時間弱という映画特有の制約のせいで、ストーリーや場面が端折られている気がした。

個性は強いが優秀である禍特対の中で、神永がどのように個性的でどのように貢献しているかが最初に描かれなかったため、単なる無口な変わり者としか見えなかったのが可哀想である。

正義感がある人間であるということを描くために、取り残された子供を助けに行くシーンも、いくら警察出向とはいえ周りにいる自衛官も一緒に行って途中で逸れる…であればもっと自然な描写になったであろう。

また浅見とバディになった際も同様で、バディとしての行動が描かれておらず、浅見が神永を助けるシーンで感情移入出来なかった。

いくら単独行動が激しいバディであったとしても、刑事ドラマ相棒のように絆があるペアであるということをもっと描けただろうと思うが、やはり時間制約でカットされたのだろう。

ある程度は脳内で補完することは出来たが、もっと丁寧に出来るはずだ。

例えば神永が海に落ちたあと、すぐ病室のベッドで療養しているシーンになる場面があるが、せめて海から引き上げられるシーンや救助の船が向かうシーンが数秒入るだけでもだいぶ違ったと思う。

色々粗はあったと思うが、日本が宇宙人と相対する事になったらどうなるかをファンタジーとして上手く描いていたと思うし、ディレクターズカット版があれば3時間でも4時間でも完全版が観てみたいと思った。